コジマタカフミ

自分の言葉のコピペ

詩【雨の夜】

冷たい雨が降る。

降った雨は土へと還り、

奪った温度が頬を冷やす。

 

冷たい雨が降る。

窓硝子を打つ音は高らかに、

弾けて、流れて、溢れ、染みる。

 

冷たい雨が降る。

触れた手のひらがヒヤリと湿る。

手のひらの形に結露が溶ける。

 

冷たい雨が降る。

ただ、雨が降る。

 

灯りも灯さぬ部屋の内側。

窓硝子に映る我が身の姿よ。

涙も零せぬ、我が心に雨。